痙攣性発声障害

声に関する症状 1-7

p.6 痙攣性けいれんせい発声障害(喉頭ジストニア)

 この「痙攣性発声障害」は病気によるもの、前に説明した 「機能性発声障害」は悪い癖によるものです。これらは根本の原因は異なりますが、症状が重なる部分があるために、診断に慎重な判断が必要になるケースがあるようです。
 症状は内転性ないてんせい:声帯を閉じすぎ」「外転性がいてんせい:声帯を開きすぎ」「混合性:その両方が交互に」の3つに分かれます。「内転・外転」は声帯における発声時の動作の仕組みの名称です。発症率は、内転性が9割、外転性が1割だそうです。内転性による症状は「喉詰め声」「声の途切れ」「声の震え」で、外転性の症状は「声のかすれ」「息の抜け」「声の震え」です。特に内転性には「頑張って発声しているような/努力性どりょくせい嗄声」が特徴的に見られます。この痙攣性発声障害は日常会話にも現れます。正確な原因は不明ですが、脳信号が声帯に届くまでの神経回路の異常などが考えられていて、医学的には神経疾患に分類されるようです。「喉頭ジストニア」と同義と思っていて大丈夫だと思います。注射や手術、音声治療などが必要になります。

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