1.5. 逆流性食道炎

声に関する症状 1-3

逆流性食道炎ぎゃくりゅうせいしょくどうえん

 最近多く見られ、厄介なのがこの逆流性食道炎です。胃酸が食道まで逆流してしまい、その酸が食道を焼いてしまう現象です。胸やけの不快感、酸っぱさ・苦さを感じるゲップなどの症状がありますが、それが声帯周辺にまで及んでいる場合は声帯も酸で焼けますので、声はかすれたりしゃがれたりします。実は僕もこの症状を抱えていて、実際に発声に影響があった時期がありました。普段声帯を酷使していない・発声がウィスパーを多用しないのに声がかすれている人で、胸やけの症状がある人は逆流性食道炎を疑ってみてください。
 対処法は、僕は病院で胃酸を抑える薬を貰いましたが、それは胃潰瘍いかいようの治療にも使われるような強い薬なので肝臓かんぞうへの負担も大きなものでした。症状が落ち着いた後は市販の胃薬でも十分でしょう。そしてもっと手軽に胃酸を抑える方法があります。胃酸は「酸」なので酸性です。お菓子作りにも使う食用の「重曹」はpH/ペーハー値で反対のアルカリ性の性質を持つので、それを少し水に溶かして飲むだけで酸性を中和してくれます。実際に僕は夕方に胃酸が良く上がってくるので、酷くなる前にその場で「重曹水」を作って飲みます。分量はコップ一杯に対して小さじ半分~1杯くらいだと思います。(結構適当です笑) まぁそもそも逆流性食道炎にならないように食事や生活習慣を見直しましょう。この方法については割愛します。

関連症状:喉頭肉芽腫こうとうにくげしゅ

 声帯ポリープと似たような形状の腫れが声帯後方の突起部に見られる、喉頭肉芽腫こうとうにくげしゅという症状があります。炎症性の腫瘤しゅりゅうと言い、良性の疾患で腫瘍しゅようではありません。ポリープと同じように無理のある発声がきっかけでできる他、この逆流性食道炎が原因でできる可能性もあるとのことです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

名称 *
メールアドレス *
ウェブサイト