声に関する症状 1-7
p.5 「機能性発声障害」まとめ
ここまでが、ボイストレーニングで改善を図ることができる「機能性発声障害」です。基本的には発声を変えていくことで根本的な問題を解決します。が、最後にもう一つ紹介できる改善策は「発声じゃなくて音楽に目と耳を傾ける」というものです。「あまりにも『発声』ばかりに意識を置くので、音楽の流れも停滞して発声の筋肉も停滞する」ことは良く見られます。音楽の表情の流れに意識を置いて「音楽の波に乗る」ことで、自然に必要な身体の動きに戻りる可能性は充分にあります。具体的には「クレッシェンドをかけようとすることで、顎の開きも動いていき詰まりも取れる」といった具合です。実際のレッスンでも、発声のドツボにハマったら良くやってもらう方法です。
続いて「器質性発声障害」について詳しく見ていきます。こちらはいわゆる病気によるもので、病院での治療と音声治療が必要になります。