「喉声」の分類
「ノド」呼びはすぐやめよう
「喉声」と聞くと『良くない発声』だという認識を持たれると思います。でもそれを「どこがどうなって良くないのか」答えられますか?『喉が絞まっている感じ』と言っても、「喉/ノド」って「声帯」「喉頭」「咽頭」「軟口蓋」「扁桃腺」などいろいろありますけど、「どこで何が起こっているのか」特定できていますか?「咽頭が絞まる」のと「声帯が閉まる」のとは全く違う現象ですけど?……
あおり構文ですみません(笑)が、実際ここが理解できていなければ発声の問題はどんどん複雑になっていきます!ので、まとめて「ノド」と言ってしまっている方は危機感を持って辞めた方が良いと断言します。以下の記事で整理できますのでご参照ください。
関連記事:悪魔の言葉「喉/ノド」
いろいろある「喉声」
「喉声」と言っても「喉締め声」、「喉詰め声」、「喉上げ声」、「張り上げ声」、「金切声」など色々な呼び方があり、これらは全く別の現象だったり、逆に同じ現象だったりもします。それから喉声界隈では「○○リンクス」っていうワードも見かけると思います。今回はこれを細かいニュアンスの違いまでまとめていきます。
この記事は書きかけです。まずは簡単に記しておいて、また詳しく追記いたします。
「喉締め声」
声帯が閉じ過ぎる過剰閉鎖、喉頭が上がることによる共鳴腔の狭小、とその組み合わせを指すことが多い。
「喉詰め声」
声帯が閉じ過ぎる過剰閉鎖、を特に指すことが多い。
「喉上げ声」
喉頭が上がることによる共鳴腔の狭小、を指すことが多い。が、緊張状態でなければ喉頭が上がること自体は“悪”ではない。音色調整のために必要な作業でもある。
「張り上げ声」
声帯が閉じ過ぎる過剰閉鎖、過剰な呼気圧による叫び声、を指すことが多い。喉頭位置は下がっていても、前者2つの条件があればこう呼ぶ。
「金切声」
喉頭が上がることによる共鳴腔の狭小、を特に指すことが多い。さらに倍音生成がしっかりした発声だと金属音のように聴こえるためこう呼ばれる。
総じて「喉声」とは、何か根本的な発声に問題がある場合と、声の2大響きの1つ「共鳴」が少ないこと、この2つの条件が重なったとき、特にそのイメージを持たれることが多い。
○○ラリンクスとは?
例えば「ハイラリンクス」をよく目にすると思いますが、これは「喉頭(喉仏)」の緊張状態のうち、「喉頭位置が上がって緊張している状態」を指します。つまり「緊張した喉上げ声」や「金切り声」などのニュアンスが当てはまります。
他にも喉頭は後方や、下方に緊張します。
続く・・・