2. 耳に関する症状
1. 聴覚障害・3種類の難聴
難聴による聴覚障害は、3つに分類されます。
(1) 伝音性難聴
外耳~中耳にかけてに病変があり聞こえづらくなる状態。例えば「鼓膜が破れた」「中耳炎」「耳垢の溜まり」など物理的なものが原因となる。音量が上がれば通常通りに聴こえるのが特徴。
(2) 感音性難聴
内耳から聴神経・脳での異常による難聴。伝音性難聴による音量の聞こえづらさではなく「耳鳴り」「塞がった感じ」「特定音域の聴こえづらさ」など、聞こえ方が変わってしまう症状が特徴。
(3) 混合性難聴
伝音性難聴と感音性難聴の両方の症状が見られる状態。
難聴の程度/音量レベル
以下の表はそれぞれの聴覚レベルにおいて「例に挙げた音が聴こえづらい・聴こえない状態である」ことを示します。伝音性難聴はボリュームが上がれば聴こえる症状ですので、対策としては補聴器が有効です。感音性難聴は、高音域・中音域・低音域それぞれの聴こえづらさの他、音がうねったり響いている感じだったり、音量だけではない複雑な症状の現れ方となります。特定の音域が聴こえづらい場合は、例えば発音では「s・h」などの「サー」といった高音域成分を多く含む音だけが聴こえづらい、などです。
軽度難聴 | 25dB以上-40dB未満 (小さい音が聴こえない) | 木の葉がすれる音 鉛筆で書く音 図書館内の音 |
中等度難聴 | 40dB以上-70dB未満 | エアコン室外機 普通の会話 走行中の車内 |
高度難聴 | 70dB以上-90dB未満 | セミの鳴き声 パチンコ店内 救急車のサイレン |
重度難聴 | 90dB以上 (大きい音が聴こえない) | 犬の鳴き声 車のクラクション 近くへの落雷 |
感音性難聴の色々
このサイトでは以下の4つの感音性難聴について触れます。