ハスキーボイスは実は高音が出しやすい発声なのだ。~ハスキーの“メリデメ”一覧~

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 この記事は「VocalMagazineWeb」にて連載している第68回:ハスキーボイス/シルキーボイスは生まれつき? それともボイトレで変えられる!?の関連記事です。

 上記記事では「ハスキーボイス」と「シルキーボイス」の基本情報や、「疑似ハスキー」について、『遺伝なのか習慣なのか』などについて解説しました。

 本記事では 『ハスキーボイスは力みづらいから出しやすい』事実などについて以下のトピックでお話します。

・ハスキーはシルキーに寄せづらい
・酒タバコは音色を永久的に変える
・ハスキーは実は高音を出しやすい
・出づらいのはハスキーだからではない
・逆流性食道炎でもハスキーになる
・ホイッスルボイスも出やすくなる
・結局は“無い物ねだり”


ハスキーボイスの“メリット/デメリット”

ハスキーはシルキーに寄せづらい

 まず、元記事のVMW版で解説しましたが、『シルキーボイスの人が「疑似ハスキー」を作る』のは比較的容易です。でもその逆となる『ハスキーボイスの人が「疑似シルキー」を作る』のは限度があります。
 ハスキーボイスは声帯が完全に閉じないような形状に起因します。それ自体を変えることは不可能であり、さらにその隙間を埋めようとすれば、過剰閉鎖となり「ノド声」を招きます。

 でも、シルキーボイスの特徴である「共鳴」と「鼻音」が前に出てくるバランスにすることである程度シルキーに寄せることが可能です。

酒タバコは音色を永久的に変える

 お酒やタバコで一度音色がハスキーになってしまうと、その程度にもよりますが、元に戻すのは難しいでしょう。

ハスキーは実は高音を出しやすい

 ハスキーボイスは実は高音は出しやすい音色です。声帯に隙間が開いているということは、声帯が閉じ過ぎないということであり、無駄な呼気圧が自然と抜けていってくれる、という状況になります。つまりシルキーボイスの人が配慮しないとならない脱力の感覚が、ハスキーの人は自動的に行われるということです。完全シルキーの筆者からすると羨ましい限りです。

出づらいのはハスキーだからではない

 もしハスキーの人で「声が出づらい」と感じる人がいるならば、それはハスキーが原因ではありません(プロレスラーのような外傷性の場合を除く)
 発声のコントロールは「軟口蓋(喉ちんこ)」を中心とした筋連動で完成します。声帯ではありません。ハスキーボイスは声帯で派手な音が鳴り、それを声帯で感じてしまうために、どうしても声帯に意識が行きやすいのかもしれません。
 まずは「こめかみ上げ」や「頬骨鳴らし」を試してみてください。詳しいことは既に他の記事で解説済みです。

逆流性食道炎でもハスキーになる

 それから、胃酸が上がってきて声帯を焼いてしまう「逆流性食道炎」ですが、これもハスキーボイスを作る大きな原因です。これも3.逆流性食道炎にて解説済みです。

ホイッスルボイスも出やすくなる

 筆者の体験談ですが、逆流性食道炎でハスキーになった時のことです。勝手に息が抜けて脱力されるため、いつもより2・3音高い音が出しやすいの何のって(笑)。同じエピソードを持つ人はかなりいるでしょう。デメリットだけではありません。

結局は“無いものねだり”

 ハスキーとシルキー、それぞれメリット・デメリットがあります。結局は“無いものねだり”ですね。隣の芝生は青く見えるものです。『いかに自分の声を好きになって操れるようになるか』、これが重要かなと思います。

 以上です:)この記事は「VocalMagazineWeb」にて連載している第68回:ハスキーボイス/シルキーボイスは生まれつき? それともボイトレで変えられる!?の関連記事でした。


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